実は図書館施設が充実している。足立区の図書館一覧と各館の特徴について

足立区の図書館について

足立区内の公立図書館数
足立区には15の図書館と、6つの貸出・返却などができる窓口があります。図書館数15は、東京都内で、大田区、世田谷区の16に次いで3位になります。
貸出・返却などができる窓口も合わせると、21箇所になりますが、この数値は東京都内で、世田谷区の23箇所に次いで2位になります。

蔵書数
足立区全体での蔵書数は157万冊で、23区内で5番目に多くまた、東京都内全体でも6番目に多い数になります。

図書館の立地・規模・設備
図書館数は多いのですが、駅から徒歩圏内で行ける図書館も10分〜15分程度歩く図書館が多く、また、バスでの利用になる施設も多いことから、アクセスという点での利便性はあまり高くない印象です。
どちらかと言えば、地域密着型図書館が多いですね。
図書館以外に設置された6つの貸出・返却などができる窓口は、比較的駅から近い場所が多く、図書館の立地に関する利便性の問題を貸出・返却窓口でカバーしていることに加えて、全ての図書館に駐車場があり、アクセス問題をカバーしています。

図書館規模は、足立区内では、中央図書館が圧倒的です。蔵書数は67万点ありますが、図書館別の蔵書数としては、都内上位の蔵書数になっています。次いで梅田図書館です。それ以外の図書館は、中〜小規模な図書館ですが、他の多くの地域でも、中央図書館以外は中小規模な図書館で構成されていることが多く、一般的な構成と言えます。設備としては、全ての図書館で無料Wifiが使えるところが特徴的です。
また、各図書館で開館時間が統一されていることと、曜日による時間の違いがないことが、地味にわかりやすくて便利です。

足立区は、東京都内でも図書施設が充実している区と言えるでしょう。

中央図書館

足立区立中央図書館は、足立区図書館の中央館であり、区内最大の図書館です。閲覧席は197席あり、都内でも閲覧席の多い図書館です。また、資料数も図書の蔵書は67万冊、雑誌や映像資料も合わせると、74万点になり、都内全体でも上位の資料数を誇ります。建物は図書館単独の施設ではなく、「学びピア21」という荒川ビジターセンター、生涯学習振興公社、放送大学東京足立学習センターなどが併設された総合学習センターの1〜3階に図書館があります。

伊興図書館

伊興図書館は、伊興地域学習センター内に併設された、閲覧席44席の小規模図書館です。2020年7月のリニューアルオープンで、館内はきれいになり、こじんまりとしながらも、居心地のよい図書館になりました。
伊興地域学習センターの駐車場が利用できます。

梅田図書館

梅田図書館は中央図書館ができる前は、中央図書館として機能していた図書館です。現在は、中央図書館ができたので、中央図書館としての役割はありませんが、規模としては、区内２番目の図書館になっています。面積は2790㎡となっていますが、3番目に広い花畑図書館の1129㎡と比較しても、2倍以上の広さになっており、中央図書館を除けば、別格の位置づけになっているのがわかります。
閲覧席も154席あり、197席の中央図書館に次いで多い数となっています。

興本図書館

興本図書館は閲覧席66席で、興本地域学習センターの1階に併設されている図書館です。所蔵資料数は、およそ7万3千点は中央図書館、梅田図書館に次いで多く、ほぼ同じ点数の鹿浜図書館と合わせて、同率3位となっています。興本学習地域センターの駐車場が使えますが、駐車スペースは8台（障害者用１）しかありませんので、注意が必要です。

江北図書館

江北図書館は、閲覧席67席の中規模図書館で、江北地域学習センターの1階に併設されています。駅からは離れた場所にあり、公共交通機関を利用することになりますが、江北地域学習センターの駐車場（29台(障害用3台））も利用できます。

佐野図書館

佐野図書館は、静かな住宅街にある佐野地域学習センターの3階に併設されている閲覧席22席の小規模図書館です。駅からは遠く、また、佐野地域学習センターの駐車場はありますが、11台とこちらも多くないため、近隣住民のための図書館という雰囲気です。

鹿浜図書館

鹿浜図書館は、住宅街にある鹿浜地域学習センターの１階に併設されている図書館です。
※2020年9月1日（火）～2021年7月中旬まで、改修工事のため休館中。

新田コミュニティ図書館

新田コミュニティ図書館は、新田地域学習センターの2階に併設されている閲覧席34席の小規模図書館です。面積384㎡と足立区内の図書館では、江南図書館に次いで小さな図書館で、また、入館者数は足立区内で最も少ない図書館です。一方、足立区内での歴史は古く、1965年の開館は区内で2番目に古い図書館になります。

竹の塚図書館

竹の塚図書館は、竹の塚地域学習センターの3階に併設されている閲覧席53席の小規模図書館です。蔵書数は区内で3番目に少ないおよそ5万8千点であるものの、足立区内では、駅から近い図書館のため、利用者数は多く、年間22万人の入館者数は、中央図書館に次いで2番目に多い図書館となっています。（中央図書館の入館者数は45万人ですので、2倍以上の差がありますが）

東和図書館

東和図書館は、東和地域学習センターの2,3階に併設されている閲覧席41席の小規模図書館です。少し歩きますが、利用者の多い亀有駅から歩ける圏内にあり、生活圏としても隣接している葛飾区のエリアに入っているため、年間の入館者数は舎人図書館、花畑図書館とほぼ同数の20万人程度で区内3番目、また、利用登録者数は、1万4千人で竹の塚図書館と並び区内2番目と利用者の多い図書館です。

舎人図書館

舎人図書館は、舎人地域学習センター2階に併設されている閲覧席36席の小規模図書館です。舎人図書館も駅から近いため、入館者数は年間20万人程度と多く、花畑図書館、東和図書館と並んで区内で3番目に多い図書館となっています。

花畑図書館

花畑図書館は、花畑地域学習センターの3階に併設されている図書館です。図書館の広さは1,129㎡で、区内で3番目に広い図書館となっています。閲覧席数はあまり多くなく42席となっています。
花畑図書館は、駅からは遠く、アクセスはよくないのですが、年間入館者数は19万〜20万人程度と、駅から徒歩圏内にある、東和図書館、舎人図書館と同じ程度の入館者数があります。
確かに足立区内では、広めの図書館ではありますが、花畑図書館の入館者数の多さは理由はよくわかっていません。

保塚図書館

保塚図書館は保塚地域学習センターの2階に併設されている、閲覧席36席の小規模図書館です。面積は972㎡で、足立区内では広い部類の図書館です。地域学習センターの駐車場が使えますが、7台（障害者1)しかありませんので車で行く場合にはご注意を。

江南コミュニティ図書館

江南コミュニティー図書館は、江南センター内に併設された図書館で、面積は足立区内最小の346㎡となっています。そんな小さな図書館ですが、実は江南コミュニティー図書館は、現在ある足立区の図書館の中で最も歴史のある図書館です。開館は1962年ですから、60年近く前になります。名前は2018年までは宮城コミュニティー図書館でしたが、宮城コミュニティー図書館の移転に伴い、名前が江南コミュニティー図書館に変わっています。

やよい図書館

やよい図書館は、中央本町地位域学習センターの3階に併設されている図書館です。広さは1,087㎡で足立区内では4番目に大きな図書館になります。閲覧席も88席あり、区内では中央図書館、梅田図書館に次いで3番目に多いです。利用登録者も、1万2千人程度いて、区内では5番目に多い図書館になっています。

足立区立図書館の利用について