図書館で本を借りるだけではなく、図書館の独特の雰囲気の中、静かに読書をしたい、と思うこともありますよね。しかし、図書館は公共スペース。自分の部屋ではありませんので、他の人もたくさんいます。せっかく行っても席が空いていないことも。
もし、図書館で本を読むならできるだけ、広々としたスペースで読みたい!
席が空いているかどうかは、行ってみなければわかりませんが、席数が多い図書館であれば、空いている可能性も高くなるかも?
ということで、閲覧席(机のある席)数が多い図書館をランキングしてみました。
*席数はレイアウト変更により多少上下することがあります。
10位:大田区立大田図書館(223席)
大田区立大田図書館は、大田区の中心館で大田区の中では一番大きな図書館です。新しい図書館ではありませんが、語学学習用資料が豊富で、蔵書の取り揃えも充実しています。図書館の敷地は、前方後円墳の後円にあたっています。書庫も一部閲覧できる珍しいタイプの図書館です。
閲覧席は2階にあります。席数はあるのですが、やや古めかしい感じで、閲覧室は障子張りになっています。
大田区立大田図書館
- 開館時間:
9:00から19:00- 休館日:
第2木曜日(祝日の場合は翌日休館)
年末年始(12月29日から1月3日)
特別整理期間- アクセス:
東急多摩川線「沼部」駅から徒歩6分
9位:東京都立多摩図書館(227席)
東京都立多摩図書館は、西国分寺駅南口から徒歩7分の場所にある図書館で、東京都に2つある都立図書館の1つです。都立図書館は資料を借りることはできず、館内での閲覧のみ可能です。また、多摩図書館は、「東京マガジンバンク」という雑誌に特化したサービスと、乳幼児から高校生世代までが楽しめる本、学習に役立つ本を取り揃えた「児童・青少年資料サービス」の2つの機能が柱となっています。
「東京マガジンバンク」では、一般雑誌から学術雑誌まで、約1万8千誌が揃えられており、特に雑誌の創刊号を揃えた「創刊号コレクション」は見ているだけで楽しくなるシリーズです。
図書館も新しく、また、館内は明るく開放的で、閲覧室、エントランスで無線LANの利用も可能です。
- 開館時間:
月〜金曜日 10:00~21:00
土・日・祝休日 10:00~17:30- 休館日:
第1木曜日他(詳細はホームページをご確認ください)- アクセス:
西国分寺駅南口 徒歩7分
8位:青梅中央図書館(239席)
青梅中央図書館は、JR青梅線河辺駅北口から徒歩1分の場所にある、青梅市の中心館です。JR河辺駅北口のランドマーク的な建物となっています。
図書館は比較的新しく(2008年開館)開放的な空間の図書館です。ただし、駅ほぼ直結の利便性の高さから、平日でもそこそこ混んでいることが多いです。
また、図書館が入っている建物は、2〜4階が図書館、5,6階が河辺温泉「梅の湯」という温泉施設になっており、温泉後の読書、あるいは、読書後の温泉、という贅沢な時間を過ごすこともできます。
青梅中央図書館
- 開館時間:
9:00~20:00- 休館日:
・毎月第三月曜日・火曜日
(祝日が休館日に当たる時は開館し翌平日が休館)
・年末年始(12月29日~1月3日)
・特別整理期間- アクセス:
JR青梅線河辺駅北口から徒歩1分
7位:武蔵野プレイス(273席)
武蔵野市立武蔵野プレイスの正式名称は武蔵野市立「ひと・まち・情報 創造館 武蔵野プレイス」という長い名称です。図書館機能をはじめとして「生涯学習支援」「市民活動支援」「青少年活動支援」の機能を併せ持った複合機能施設になっています。
建物の設計者は、kw+hgアーキテクツ(東京)主宰の比嘉武彦氏。武蔵野プレイスは、その独創的なデザインから、かつてカルチャーマガジン「Pen」において、ルーヴル美術館別館(フランス)やフランシス・A・グレゴリー図書館(アメリカ)と並んで「世界の名建築ベスト20」に選ばれたこともあります。
館内は、従来の図書館機能をベースとしながらも、ミーティングを行ったり、ワークショップやレクチャーを開いたり、種々の情報を検索したりすることができるスペースが多数あり、中心にはカフェが設置されています。一見独創的ですが、包み込まれるような感じのあるデザインで、長時間滞在しても疲れない作りになっています。
JR中央線武蔵境駅から徒歩1分と駅からも非常に近くまた、開館時間も22:00までとなっており、利便性の高い図書館になっています。外観のデザイン、コンセプト、館内のデザインなど、総合的に東京都内で一度は行ってみたい図書館の1つです。
- 開館時間:
9:30 ~ 22:00- 休館日:
・水曜日
(祝日と重なる場合は開館し、翌日は休館)
・年末年始
・図書特別整理期間アクセス:- 武蔵境駅南口徒歩1分
6位:葛飾中央図書館(283席)
葛飾区立中央図書館は、金町駅南口の複合施設、ヴィナシス金町ブライトコートの3階にあります。ヴィナシス金町ブライトコートは、住居区と商業施設、図書館が合体した高層複合ビルで、1・2階は大型スーパーマーケットをはじめ100円ショップやコンビニ、ファーストフード、金融機関、文化教室などの商業エリア、3階が葛飾区中央図書館、4~39階まではマンションとなっています。複合施設に作られた中央図書館はワンフロアのユニバーサルデザインを採用しオープンで過ごしやすい空間を作っています。
立地もJR・京成金町駅から徒歩2分と、駅似近くまた、よるも通常時は22:00まで開館しているので、仕事やお出かけの帰りにも立ち寄りやすくなっています。
比較的新しい図書館であるのと、ワンフロアーによる開放感で移動はしやすいのですが、フロアーごとに異なったテーマがありごちゃごちゃとした図書館特有の迷宮感はないかもしれません。
閲覧席は、283席ありますが、そのうち、40席程度は、館内で予約が必要な個人閲覧室です。個人閲覧室にはパソコンも持ち込め、WiFiの利用も可能です。
- 開館時間:
月~土:9:00~22:00
日・祝:9:00~20:00- 休館日:
・毎月第4木曜日
・特別整理期間- アクセス:
JR・京成金町駅から徒歩2分
5位:板橋区立中央図書館(284席)
板橋区立中央図書館は、板橋区最大の図書館です。席数も多いのですが、現在の建物は昭和45年に建てられ、築50年が経過、かなり老朽化が進んでいます。そのため、新しい図書館の建築が既に始まり、現在の中央図書館は、2020年12月20日(日曜日)をもって閉館されます。新しい図書館は、2021年3月28日(日曜日)に開館予定とのこと。区内最大の中央図書館のリニューアルですから、また都内に機能性が高く、おしゃれな図書館ができることを期待しています。
現在の図書館
新しい図書館(イメージ)
4位:府中市中央図書館(368席)
府中市中央図書館は、総合文化施設である「ルミエール府中」の3〜5階にある図書館です。1,2階は市民会館になっています。
府中市の中央館として機能しており、府中市内では最大の図書館でもあります。席数について都内4位ですが、開館時間についても、9時から22時まで開館しており、こちらも都内で最も長く開館している図書館の1つです。館内には書架空間と区画された、資料を閲覧するためのオープン空間である「読書室」があり、5Fには図書館資料や自身の資料を持ち込んでの学習が可能な「学習室」があるなど、空間的にもすごしやすい環境が整えられています。
館内の閲覧スペースには、パソコン席もある「学習室」と、「読書室」があります。「学習室」の利用は、府中市に居住、通勤、通学をしている方のみ利用可能です。
府中市は、ウィーン市ヘルナルス区と友好都市提携をしており、ヘルナルス区立図書館と府中市立図書館との間において資料の交換などの交流をしています。その交流の中で、ヘルナルス区より寄贈を受けた資料や品物と、図書館が収集したウィーンに関する資料がウィーンコーナーに並べられています。
- 開館時間:
9:00から22:00(利用登録・レファレンスは9時-19時)- 休館日:
・第1火曜日
※休日と重なった場合は、翌日以降の休日でない日が休館
・第3月曜日とその翌日
※休日と重なった場合は、翌日以降の休日でない日が休館
・年末年始(12月29日から1月3日まで)
・特別整理期間- アクセス:
京王線府中駅から徒歩7分
3位:北区中央図書館(374席)
北区立中央図書館は、北区の中央館であり、北区内では最大の図書館であるとともに、都内でも有数の規模の図書館です。建物は赤レンガ倉庫と新築部分が一体化した、1階総合フロア、2階こども図書館、3階協働フロアの3層構造となっています。ユニバーサルデザインによる段差のないフロア、車いす等をご使用の方も利用しやすい高さの書架や机、トイレも採用され、「利用しやすさ」にも配慮されています。
北区中央図書館の敷地には東京砲兵工廠銃包製造所の建物として使用されていたレンガ倉庫が現存しており、このレンガ倉庫を保存活用して図書館が作られています。レンガ倉庫の壁やトラス、ラチス柱などを残すことで図書館を個性的かつ情緒豊かな空間作り出し、訪れる人の目を引きます。
また、北区立中央図書館には、カフェ「アトリエ・ド・リーブ 赤煉瓦Cafe」が併設されています。ケーキやランチ、軽食を食べることができます。図書館に併設されているカフェとは思えないくらい美味しいとの評判も。
- 開館時間:
月〜土:9:00〜20:00
日・祝:9:00〜17:00- 休館日:
・第1・3・5月曜
・年末年始 など- アクセス:
JR埼京線 十条駅南口 徒歩12分
2位:ゆいの森あらかわ(615席)
「ゆいの森あらかわ」は、中央図書館、吉村昭記念文学館、ゆいの森子どもひろばが一体となった施設です。
まず、入館直後のエントランスが、広々と落ち着いた空間になっていますが、他のフロアも間仕切りが少なく、広場的な空間をでつながっています。絵本と子ども施設、小説と文学館の組み合わせなど、来館者の興味に合わせ、横断的に配置されていることで、自然に移動ができます。
1階には、絵本館・おはなし部屋、イベントがない場合には、読書スペースとして使える「ゆいの森ホール」があります。
3階の一般書フロアーは上方に吹き抜けがあり、閉塞感がなく、広場的な空間で本を見ることができます。
4階の閲覧席は、吹き抜けを囲む形で配置され、開放的な空間を演出しています。
場所は都電荒川線「荒川二丁目」から徒歩1分の場所にあり、都電散策のついでに立ち寄ってみるのもよさそうです。
- 開館時間:
9:30から20:30- 休館日:
毎月第3木曜日
年末年始
蔵書点検期間- アクセス:
都電荒川線「荒川二丁目」から徒歩1分
東京都メトロ千代田線「町屋駅」、京成線「町屋駅」から徒歩8分
1位:東京都立中央図書館(916席)
東京都立中央図書館は、都内に2つある都立図書館の1つで、都内で最大の図書館でもあります。蔵書数は200万冊を所蔵しており、そのうち、新しい図書を中心に約36万冊が開架されています。ただし、資料の個人貸し出しはしておらず、館内での閲覧のみになります。
図書館は有栖川宮記念公園内にあり、読書と公園の散策を同時に楽しむことができます。
5階建ての館内は、フロアごとにジャンルの異なる蔵書を開架しているほか、多目的ホールや閲覧室なども用意されています。
1階には、カフェ「有栖川珈琲」があり、コーヒーとパンを、開放感あふれる空間で、外の景色を見ながら楽しむことができます。
また、普段は見れない図書館のバックヤードを見学するツアーなど、他の図書館ではやっていない魅力あるイベントも定期的に開催されています。
本を借りることはできませんが、都内最大の図書館と、日本庭園的な趣がある、有栖川記念公園を同時に楽しめる東京都立中央図書館は、都内で一度は行ってみたい図書館の1つです。
- 開館時間:
月〜金:10:00〜21:00
土・日・祝:10:00〜17:30- 休館日:
原則第1木曜日
(その他休館日も多く設定されていますので詳細はホームページをご確認ください)- アクセス:
広尾駅 1番出口から徒歩8分